『白神の森乳酸菌』でお腹の中の腸内細菌を上手に育て、
食の乱れやストレスにさらされている現代人の身体を整える

『白神の森乳酸菌』でお腹の中の腸内細菌を上手に育て、
食の乱れやストレスにさらされている現代人の身体を整える

たくさんの腸内細菌と私たちは日常を共にしている

乳酸菌と聞くと、ヨーグルトや発酵食品に入っている菌で、何となく身体によいというイメージを持っていると思います。ヒトのお腹の中には1人当たり約100兆個の腸内細菌が生息していると言われています。お腹の中にある腸内細菌を全部集めると、なんと1~2 kgの重さになるそうです。こんなにたくさんの生物と私たちは日常を共にしているのです。乳酸菌は腸内細菌のうち糖質を分解して、乳酸という物質を生産するものの総称です。乳酸とはその名の通り酸性の物質です。腸管内で乳酸が増えると腸管内を酸性に保ち、乳酸菌、ビフィズス菌、酢酸菌、酪酸菌などの善玉菌が増えやすい良い状態に保つ効果があることがわかってきました。現在では30以上の属の菌が乳酸菌として分類されています。乳酸菌の種類により菌体の構造は異なり、性質や身体の健康に対する機能が異なることもわかってきました。

発酵乳を常食している地域の人々の寿命は長いと言われている。

発酵乳を常食している地域の人々は長寿?

20世紀初頭にロシアの微生物学者、メチニコフが「発酵乳を常食している地域の人々の寿命は長く、その理由は発酵乳中の乳酸菌が腸内に定着して、有害菌による腐敗を抑え老化を遅らせるからである」という「不老長寿説」を提唱しました。それ以来、乳酸菌のヒトの身体に対する生理作用について研究が進められています。乳酸菌の摂取による機能性としては、整腸作用、血糖上昇抑制機能、脂質代謝改善作用、免疫調節作用、感染防御作用、アレルギー抑制作用、発がん抑制作用などが挙げられます。

青森県南西部から秋田県北西部にかけて広がる白神山地は、約130,000 haに及ぶ広大な山地帯の総称です。1993年に日本で初めてユネスコの世界自然遺産に登録されました。白神山地は人為的な影響をほとんど受けていない山林地域が多く、多種多様な動植物や微生物資源が保全されています。白神山地から多くの微生物が採取され、ライブラリー化されると共に、一部は商業的に利用されています。弘前大学では世界自然遺産白神山地の周辺地域に「白神自然環境研究センター附属白神自然観察園」を設置しており、施設を拠点として生態学や遺伝資源の利活用研究をおこなっています。お酒やパンの製造に適した天然酵母は既に166種類以上単離しており、「弘前大学白神酵母」(略称:弘大白神酵母)で使われています。

左/キハダの葉 右/ブナの実

世界自然遺産「白神山地」から見つかった乳酸菌

弘前大学の殿内教授の研究で、白神山地の樹木のキハダやブナから、新規の乳酸菌が単離されました。通常、自然界の植物から乳酸菌が単離されることはとても珍しいことです。この珍しい乳酸菌が身体の健康維持にどのように役立つか研究をおこないました。その結果、キハダから単離されたL8菌株には内臓脂肪の蓄積を抑え、肥満を予防に役立つ機能があることが示唆されました。善玉菌から生産される乳酸や酢酸、酪酸が脂質代謝を亢進することが報告されており、腸内環境を良好な状態に保つことは肥満の予防にも役立つと言われています。またブナから単離されたID-5菌株には腸管バリア機能に関係する腸管からのムチン分泌量の増加効果があることが示唆されました。ムチン分泌量の低下は腸管免疫の低下を招き、炎症性腸疾患などの原因になるとされます。ムチンの分泌量は脂質の多い肥満を招く食事でも低下するとされています。

健康の維持には腸内細菌の多様性を維持していくことが重要であると言われています。お腹の中の腸内細菌を上手に育てていくと、食の乱れやストレスなどにさらされている現代人の身体を整えていくことができるかもしれません。

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