SHIRAKAMI – SANCHI

白神山地とは（白神山地の成り立ち）

ORIGIN OF SHIRAKAMI

日本で最初の世界自然遺産になった
「多様性の森」白神山地

歴史世界が認めた青森・秋田のすぐれた大自然

青森県と秋田県にまたがるおよそ13万ヘクタールの広大な山地帯、白神山地。人為的な影響をほとんど受けていない世界最大級の原生的なブナ林が分布し、そこに育まれた多様な動植物を含む生態系が世界的に普遍的な価値を持つと評価され、1993年に屋久島とともに日本で最初の世界自然遺産に登録されました。世界遺産として指定されているおよそ1万7000ヘクタールは「核心地域」と「緩衝地域」に分けられており、中でも核心地域は次世代へ環境を引き継いでいくために人手を加えないことになっています。

地質新陳代謝を繰り返すダイナミックな土地環境

白神山地における地質調査の結果、向白神岳近くの沼でおよそ8000年前の地層からブナの埋もれ木が見つかったことなどから、今私たちが白神山地に見るブナの森は、それ以前にはすでに形成されていたものと考えられます。しかし、それ以来環境が全く変化していないというわけではありません。むしろ白神山地は今も隆起を続けるとても活動的な場所です。そのため、様々な種類や年代の地層が分布し、さらに地滑りや崖崩れを繰り返すことで複雑な地形を形成。こうした地質と地形の組み合わせが多様な土地環境を生み、動植物の多様性にもつながっているのです。

■白神山地の成り立ちアニメーション

おふたりに白神山地のコト
教えていただきました

Scholar: 国立大学法人弘前大学
農学生命科学部
白神自然環境研究センター
中村剛之教授

国立大学法人弘前大学
農学生命科学部
白神自然環境研究センター
山岸洋貴准教授