「私の研究目的は、弘前市をサッカーで元気にすることです。」
柴田学園大学 佐藤瑞穂先生(生活創成学部健康栄養学科講師/管理栄養士)

取材当時、全世界はサッカーワールドカップ2026で盛り上がっておりましたが、弘前市にも「ブランデュー弘前」というクラブチームがあります。白神の森乳酸菌®を研究テーマに取り上げていただいている佐藤瑞穂先生(柴田学園大学講師)は、管理栄養士としてクラブチームの栄養指導に関わっておられます。今回、小中学生が所属するジュニアユースチームの練習を見学させていただきました。 皆さん、まずは礼儀正しく挨拶してくれました。「上手になりたい」「試合に勝ちたい」~各々目的をもって、自主的に練習メニューを進めていくのが印象的でした。

白神の森乳酸菌®はジュニアユースチームに、つがる食品株式会社製リンゴジュース「青い森の大地の恵み。白神の森乳酸菌®入り」が補食の一つとして提供されています。みんな「おいしい」と言って飲んでくれていました♪

佐藤峻コーチのコメント「選手たちには即効性よりも持続性を意識して指導しています。“やらされているから、やる”のではなく、選手たち自ら心構えを持ち、練習ではどんどん失敗してその失敗の中から学んでもらって、ゆくゆくは人間として成長していけるように、佐藤瑞穂先生と協働しながら環境・体制づくりを進めています」

佐藤瑞穂先生に、お話を伺いました。

三浦:佐藤先生がスポーツ栄養学、つまり「スポーツを通じた食・運動・脳(メンタル)」の研究の道を志したきっかけを教えてください。
佐藤:私がスポーツ栄養学に取り組んでいる理由は、「スポーツの力で地域を元気にしたい」という思いが出発点にあります。
地方の活性化には様々なアプローチがありますが、私は、地域に根付いたスポーツクラブが強くなることが、地域の誇りや経済効果につながると考えています。特にサッカーは多くの都道府県にクラブチームがあり、そのチームが活躍することで、地域の子どもたちの憧れになり、地域全体の活力にもつながります。
私は研究者であると同時に管理栄養士でもあります。その立場を活かして、弘前市のクラブチームを栄養面から支え、選手の成長と競技力向上に貢献することが、地域活性につながると考えています。ですので、私にとってスポーツ栄養学の研究は、単に学問を深めるためではなく。「弘前市を元気にするための実践的な研究」という位置づけで取り組んでいます。
三浦:佐藤先生はブランデュー弘前ジュニアチームへの栄養指導をされておられますが、小学生から中学生へと「体が急激に成長する時期」において、佐藤先生が栄養指導で最も重視されているポイントはどういったところでしょうか?
佐藤:私が最も重視しているのは、“成長の土台をつくる食事を習慣化させること”です。小学生から中学生は、身長・筋肉・骨が一気に伸びる時期で、ここでの食習慣が将来の身体づくりに大きく影響します。そのため、まずは適切なエネルギーと栄養素をしっかり摂れる環境づくりを大切にしています。具体的には、炭酸飲料やお菓子など、エネルギー密度が低く栄養価の乏しい食品の摂取を控えてもらい、私たちが用意した補食(糖質と食物繊維)やカルシウム・鉄が豊富なウエハース、さらに白神の森乳酸菌®を配合したリンゴジュースを練習後に提供しています。これらは、「骨づくり」「貧血予防」「回復の促進」「腸内環境の改善」といった成長期に必要な要素を手軽に・確実に補えるように設計しています。
“何を食べるか”だけでなく、“良い食習慣を毎日続けられる仕組みをつくること”が、成長期の選手にとって最も重要だと考えています。

三浦:すごく共感します。白神の森乳酸菌®も、パンやジュース、お菓子や麺など一般食品に配合されることで、飽きずに毎日摂取されることを目指していますものですから。更にジュニアチームに関して伺います。「体が小さくて当たり負けしてしまう」「スタミナが持たない」といった悩みが小中学生サッカー選手に多くあると聞いていますが、日々の食生活で解決するヒントはありますか?
佐藤:身体の大きさや成長スピードには個人差があるため、食生活だけですべてを解決できるわけではありません。ただし、日々の食事を整えることで改善できる部分は非常に大きいと感じています。
まず最優先で取り組むべきことは、栄養密度※が低く、栄養価の乏しい食品を減らすことです。炭酸飲料やスナック菓子、菓子パンなどは、エネルギーは高くても身体づくりに必要な栄養素がほとんど含まれていません。これらを控えるだけでも、成長の伸びやスタミナの改善につながる選手は多いです。そのうえで、栄養価の高い食品をしっかり摂ることが重要です。こうした“基本の積み重ね”が身体の成長やパフォーマンスに確実に影響します。成長期の選手にとって、「何を食べるか」よりも「何を減らすか」から始めること身体づくりの第一歩だと考えています。
※栄養密度:食品に含まれるエネルギー(カロリー)100 kcalあたりに含まれるビタミンやミネラルなどの栄養素の量。
三浦:今回、「白神の森乳酸菌®」を佐藤先生の研究テーマに取り上げていただき、ありがとうございました。これまで行っていただいている予備的実験の結果/傾向を踏まえ、白神の森乳酸菌®にどんなところを期待されておられるでしょうか?
佐藤:白神の森乳酸菌®は先般、弘前大学大学院医学研究科消化器血液免疫内科学の先生方から大腸炎の予防効果があるという内容で論文が出ましたが、私の方でも腸内の炎症を抑える作用が期待できる点に注目しています。
アスリートは一般の方に比べて約2倍の食事量を摂ることが多く、その分、腸管には常に大きな負担がかかっています。腸に炎症がある状態では、栄養の吸収率が落ちたり、コンディションが安定しにくくなったりする可能性があります。白神の森乳酸菌®が腸管の炎症を抑制することで、「食べたものをしっかり吸収できる体」をつくるサポートができればと考えています。
さらに、腸は、“第二の脳”と呼ばれるように、腸内細菌がつくる物質が脳の働きに影響することが分かっています。そのため、腸内環境が整うことで、ストレス耐性や集中力の維持といったメンタル面への良い影響も期待しています。

三浦:ありがとうございます。最後に、毎日のお弁当や補食(軽食)の準備に悩む保護者の方に向けて、これだけは押さえてほしい「お母さん・お父さんへのアドバイス」がもしございましたら、お願いします。
佐藤:保護者の方には、まず「無理をしないこと」を一番にお伝えしています。毎日のお弁当や補食づくりは本当に大変なので、冷凍食品・チルド食品・コンビニを積極的に活用していただいて構いません。大切なのは、保護者の負担を減らしながら、続けられる形をつくることです。そのうえで、ほんの少しだけ気を付けていただきたいポイントがあります。
・油物を入れすぎないこと(揚げ物が続くと消化に負担がかかります)
・お菓子を“補食代わり”にしないこと(栄養価が低く、成長の妨げになります)
この2つを意識していただければ、あとは市販の食品を組み合わせるだけで十分です。“完璧なお弁当”よりも“続けられる食習慣”が子どもの体を強くします。その考えを大切に、保護者の方には無理なく取り組んでいただけるようにお伝えしています。

柴田学園大学
生活創成学部健康栄養学科講師/管理栄養士
佐藤 瑞穂
